がん保険って本当に必要?

相談者 K子さん(38歳・会社員)
健康保険の制度を考えるとがん保険って必要でしょうか?
もし保険に入るならどんな保障内容があればいいと思いますか?

answer
結論から言いますとがん保険には入っておいた方が安心です。

夫のがん治療で入っていてよかったがん保険の保障内容をお伝えしますね。
(筆者の夫は3年間のがん治療で手術・抗がん剤治療・放射線治療・緩和治療をしました)

①がん診断による一時金
②入院・通院保障

①がん診断による一時金について
夫ががんを告知された当時、筆者の家計は恥ずかしながら赤字家計だったので
一時金には助けられました。夫の闘病生活が始まり医療費以外にも支出が増えました。

具体的にいうと・・

食費・生活費のUP
やはり病気を治したい!という思いが強く健康志向になり、食材や調味料も今までよりも少しよいものを買うようになりました。知人にすすめられ野菜スープ、人参ジュースも作りたくさんの野菜や果物を買うようになりました。


抗がん剤の副作用でしんどい時などは、満員電車で通勤していた夫は、やむなくタクシーで帰宅する日が増えました。手術に備えて体力作りのために、期間限定でジム通いを始めました。これらは本人と家族がどこまで許容できるか、家計の状況によってかわってくると思いますが、当時の私は夫の希望はできるだけ叶えてあげたい、治療に励む原動力になればいいと思ってました。

特別支出のUP
野菜ジュースを作るジューサー・夫の衣服、夫の小物関係、タブレット、医療用ウィッグ、夫の療養のための帰省費、旅費など

夫はオシャレが大好きな人でした。ショップの店員さんになればいいのにと思うくらい洋服が好きで、身なりにも気をつかう人だったので医療用ウィッグも20万円ほどするものを選んだり、(高価だけど見た目はウィッグだと分からない!)あたたかいオシャレなコートを新調したり。。。といろいろ購入してました。

入院中の部屋着もオシャレなものを着ていました。きっとそうして着飾ることが夫の原動力になり、本当は辛くてたまらない日々も気持ちをあげながら過ごしていたんだと思います。


ストレスは最大の敵!

やっぱり、夫の辛さや痛みは、患者本人にしか分からないものだと思います。そんな中、手術はもちろん検査や治療で、夫の精神的・身体的ストレスを考えると夫にお金のことがなにも言えなくなりました。

特にがんの治療は医療機関で受ける治療はもちろん、QOL(クオリティオブライフ)を低下させないことも大切です。治療をしながらQOLを維持すること、あるいは向上させるためにかかるお金は医療費と同等の重要性があります。夫の場合は休職中、幸いにも抗がん剤治療の副作用が軽減されている時は元気に過ごせたので、ギターを再開したり、一人キャンプや登山・気になるセミナー(心のケア)を受けに行ったりと普段よりもやりたい事ができた1年間だったと思います。

自分の人生を見つめなおす、価値のある時間であったようです。

夫の休職中に一時金はすべてなくなってしまいましたが、その時期に撮った夫が笑ってる写真をみると、あれでよかったんだと思います。
自分のしたい治療や、自分らしく療養生活を送るうえで、まとまってはいる診断一時金は、筆者の中では重要な保障内容にあたります。
もちろん普段からしっかり家計を整え、貯蓄のある家庭には医療保険は必要ないという専門家もいらっしゃいます。

これは筆者の個人的な意見ですが、必死にやりくりをして貯めている貯金は、子供の教育費にあてたい!と考えているご家庭が多いのではないでしょうか?実際に夫の病気がわかった時、少なからず貯金はありましたが夫もこのお金は子供たちの教育費….という思いが強く、夫のしたい治療(セカンドオピニオンもいくつかまわりました。1時間3万~4万と高額でした)、帰省代、病院以外でかかる費用を、貯金からどんどんだしていくのは抵抗があると言いました。


がん治療は長期化する傾向にあります。では実際に保障内容にある、『入院・通院1日〇〇円』という給付金。この入院・通院の給付金は必要でしょうか?

夫の場合ですが、、

3年間で計80日間入院

〇検査入院 3日間
〇初めての抗がん剤治療 10日間
〇CVポート埋込 2日間
〇手術 10日間 
〇抗がん剤治療で薬を変更した時 5日間
〇緩和治療 50日間(最後の3カ月間は入退院を繰り返しました)

入院保障日額19,000円・3000円の二つの保険に加入してましたので
80日×23,000円=1,760,000円

3年間で176万円の入院給付を受けることができました。
 
通院は最大保障日数90日間/1日3000円と最大保障日数60日間/1日5000円の
保険だったので、

270,000+300,000=570,000円

3年間で57万円の通院給付を受けることができました。

入院・通院あわせると233万円の給付です。

個室代をなめてた筆者・・

夫の場合は3年間で80日間の入院と90日以上の通院回数でした。放射線治療も2週間・3週間と毎日通院が必要でした。
加入していた保険は入院・通院も保障される保険だったので、入っていてよかったというのが率直な意見です。

特に筆者の夫は症状がつらい時は個室を希望しました。治療にかかる医療費と個室代をあわせた請求額には腰がぬけそうになりました・・が夫の気持ちを考えると個室から大部屋に、なんて言葉は口には出せなかったので保険給付に感謝しました。(ほとんどの場合個室による差額ベッド代は自己負担限度額の対象外です)

患者さんの年齢・仕事・ご家庭の状況にもよると思いますが、休職中だったり長期間の治療で傷病手当金が支給される通算1年6カ月間をこえてしまった時、収入が途絶えてしまった時のことを考えるとやっぱりがん保険には入っておくべきだと筆者は考えます。
患者さんが一家の大黒柱だったらなおの事。

もちろん初期でみつかった場合は一回の手術で完治し医療費も自己負担限度額におさまるケースもたくさんあると思います。しかし筆者はがん治療の長期化、難しさ、大変さをそばでみてきたからこそ、がん保険の重要さを身にしみて実感しました。

そして保険は筆者にお任せだった夫が、『保険に入っててくれてありがとう。この一時金がなければ子供たちや生活のために休職はできてなかったと思う』と言いました。

どんな保険がいいの?

最近では診断一時金も、治療を継続していたら毎年給付される保険もありますよね。治療をした月に一定額の給付金が受け取れる保険も魅力的だと思います。昔入ったがん保険のままで、入院保障は手厚いけど通院保障は少ないなぁ!・・ということがないように、一度ご自身の保険を見直してみてくださいね。

余談ですが…こうして夫の治療を文章にすることで記憶が蘇ります。抗がん剤治療・放射線治療・手術・緩和治療と夫は本当によく頑張りました。明るく前向きな夫だったので、厳しい局面でも諦めることなく、どの治療が最適なのか、いつも自分で・自分の意志で決めてきました。まだ幼い子供たちをのこしていくことは無念だったと思います。しかし子供たちの心にはいつも夫がいます。

いつもどんな時も見守っているから、なにもこわがることはないよ

亡くなる数日前に夫が子供たちにのこした言葉です。夫はいまごろなにしてるのかな?大好きな温泉にでもゆっくりつかってる事でしょう

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